育児・暮らし

無痛分娩『思ってたんとちがーう!③』 陣痛編

こんにちは、ママぴよです。前回の続きになります。


無痛分娩を選択したけれど「陣痛も体験したい」気持ち

妊娠34週の健診の際に、産婦人科の先生と改めて出産スタイルについて話しました。

私の希望は「無痛分娩」。でも一方で、出産に伴う“陣痛”というものを人生で一度は体験してみたい気持ちもありました。

そこで私は「陣痛がきてから無痛に切り替えたい」と先生に伝えました。

すると先生からは次のような説明を受けました。

  • 陣痛が来てからでは麻酔の効きが弱くなる場合がある
  • 麻酔が効く前に出産が進んでしまうケースもある
  • 初産であれば「計画無痛分娩」にした方が安心できる
  • 陣痛を味わいたいなら、2人目以降でも良いかもしれない

「無痛分娩=お金をかけるのに効かなかったら嫌だな」という思いもあり、私は計画無痛分娩を選ぶことにしました。


計画無痛分娩とは?

計画無痛分娩とは、出産日をあらかじめ決めて、その日に陣痛促進剤を使って分娩を進める方法です。

  • 正期産(37週0日〜41週6日)の間に予定日を決定
  • 点滴などで陣痛を人工的に起こす
  • 麻酔を同時に開始し、陣痛や出産の痛みを最小限に抑える

この方法のメリットは「予定が立てやすい」「急な陣痛に慌てなくて済む」こと。
一方で「自然な陣痛が来ないまま薬で誘発するため、想定以上に時間がかかる場合もある」というデメリットもあります。


出産日が決まってからの日常

「日にちが決まっているから、準備もしやすい!」と前向きに捉え、残りの産休期間はのんびり過ごすことにしました。

妊娠38週の定期健診も特に問題なく、出産予定日まであと2週間。

ちょうど検診日は金曜日。
「土日はパパビーとランチに行きたいな。今のうちに楽しんでおこう」なんて思っていました。

我が家では妊娠前から夜の散歩が習慣。いつもは1時間くらい家の周りを散歩していました。
この日もパパビーといつも通りのんびり歩いていましたが、普段よりお腹の張りが強く、何度も立ち止まって休憩。
「なんかいつもと違うな…」と感じて、パパビーにそのことを伝えて、1時間は歩かず中断してそのまま帰宅しました。


突然の変化 ― 陣痛の兆し?

その夜、眠っていてもお腹が痛い気がして目が覚め、また寝る…を繰り返す状態に。

翌朝(土曜日)、起きるとお腹の張りが強く、立ち上がるのも辛いほどでした。
四つん這いでお尻を振ると楽になるので「これだと楽〜」と呑気に過ごしていたのですが、よくよく間隔を測ると 6分おき

「まさか、これ陣痛? いや、痛くないし前駆陣痛かな?」と思い、病院に連絡すると「すぐに受診してください」とのこと。

急遽、パパビーに車で送ってもらいました。


病院での検査 ― 子宮口4cm開大

病院に到着すると、まずはNST(ノンストレステスト)でお腹の張りと赤ちゃんの心拍をチェック。

NST(ノンストレステスト)とは?

NSTとは「ノンストレステスト(Non-Stress Test)」の略で、妊娠後期に行われる検査のひとつです。
お腹の張り(子宮収縮)と赤ちゃんの心拍数を同時に測定し、赤ちゃんの元気さやストレスの有無を確認する方法です。

  • 妊婦さんのお腹にセンサーを装着し、モニターで「心拍」と「子宮収縮の波」を記録する
  • 通常は20〜40分ほどベッドに横になって受ける
  • 陣痛がない状態(=ノンストレスの状態)で赤ちゃんの反応を見るのが目的

検査の結果、心拍数が子宮収縮や胎動に合わせてしっかり変化しているかを確認し、胎児が健康かどうかを判断します。

もし心拍数の変化が乏しい場合や、一定のパターンが見られない場合には、追加の検査(超音波やCTGモニタリング)を行うこともあります。


するとしっかり陣痛の波が来ていることが分かりました。

内診では、なんと子宮口が 4cm 開いているとのこと。

補足:子宮口の開き

  • 0〜3cm:陣痛が始まったばかり
  • 4〜7cm:本格的にお産が進行(活発期)
  • 8〜10cm:いよいよ分娩へ

友人からは「3cm開いただけで激痛なのに、その後はなかなか開かなくて大変だった」と聞いていたので、4cm開いているのに痛みを自覚していない自分に驚きました。

「私って鈍感すぎるのかな?」と半ば笑ってしまうほど。


陣痛の感じ方は人それぞれ

よく「陣痛は例えようのない痛み」と言われますが、実際には個人差が大きいもの。

  • 最初から強い痛みを感じる人
  • 徐々に痛みが増していく人
  • 私のように「気づいたら子宮口が進んでいた」というケース

SNSや体験談を読むと「痛すぎて叫んだ」という声もあれば、「意外と我慢できた」という人もいます。

改めて「陣痛の感じ方は本当に人それぞれなんだ」と実感しました。


想定外の展開 ― 急遽の入院

計画無痛分娩でのんびり構えていたのに、予定日よりも2週間早く陣痛がきてしまいました。

「美味しいランチを楽しみにしていたのに…!」と残念に思いつつも、
「当初の希望通り、陣痛を体験できた!」 という喜びもありました。

急遽そのまま入院となり、出産に向けての準備が始まります。


まとめ:無痛分娩でも「想定外」は起きる

今回の経験を通して感じたのは、出産には予定通りにいかないことが多いということ。

  • 計画分娩でも自然に陣痛が来ることがある
  • 陣痛の痛みの感じ方には大きな個人差がある
  • 不安や緊張の中でも、自分なりに「楽しみ」を見つけることが大切

出産はまさに「思ってたんとちがーう!」の連続。
だからこそ、事前に知識を持っていても、実際の経験は唯一無二のものになるのだと思います。

ママぴよ

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